株式会社東京大学TLO
- 業 種
- 商社
- 本社所在地
- 東京都
- 従業員数
- 39名
取締役副社長
本田 圭子
No.2タイプ |
調整タイプ 社長のビジョンと現場の仕事のバランスを取るタイプ |
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特技 | 料理 |
好きなスポーツ | ランニング・ゴルフ |
尊敬する人 | 母 |
休日の過ごし方 | スポーツ |
No.2の人物像(自己評価)
No.2から見たNo.1の人物像
No.2の経歴
東京都出身。高校卒業後、薬学系の単科大学へ入学。修士課程まで同大学で過ごす。専門は生物工学(バイオテクノロジー)。1991年には東京大学大学院医学系研究科へ進学。博士課程修了後、特許事務所を経て2000年「弁理士」資格を取得。2001年に東京大学TLOへ入社。弁理士資格を活かし、研究者の発明を特許化し企業に橋渡しする事業に力を注ぎ、2003年には、育児休暇明けとともに取締役に抜擢。2018年4月より現職。
Point
- 世界最先端の研究・技術を、眠らせておくわけにはいかない。
- 私たちが発明の製品化をプロデュースし、それが世の中を大きく変えていく。
- 次世代の育成が業界を牽引していく近道に。
No.2が感じる自社の魅力
当社は、東京大学の研究成果を特許化し、それを企業へ技術移転する産業と学問の仲介役を担っています。(技術移転とは、研究者の発明を特許化し、それを企業に橋渡しすることで新しい産業を生み出す取り組み。)日本には、世界にも誇れる最先端の研究技術があるんです。もちろんこれまでも実用化や産業利用に向けた取り組みはありましたが、まだまだほんの一握りです。この取り組みを促進し、東京大学から生まれた発明の実用化や産業利用の事例を増やしてゆくのが当社の仕事でもあります。
そんな私たちの仕事の魅力は、研究成果を事業化するプロデューサーであること。研究者との対話や論文を読み解くことで検証し、どのような製品につなげることができるか、どんな企業ならこの研究をいかせそうかを考える。仮説をもとに様々な企業の開発者にアプローチし、契約につなげていきます。日々研究者や企業の方とコミュニケーションを図っていく仕事なので私たちの仕事はまずは「人」ありきなんです。だからこそ、仕事柄とても誠実な社員が多いことも魅力ですね。
No.2の仕事の醍醐味
私が副社長に就任するとき、社長からは「次世代の育成について考えてほしい」と言われました。これはNo.2としての使命だと思っていますし、メンバーの育成は大きな使命の1つです。私は高校生の双子の親ですが、社内でも母のような気持ちでメンバーを見ています。当社は、女性社員比率が高い会社でもあるので、産休や育休、身内の介護の経験がある私だからこそ出来ることがあるんじゃないかと。自分の今までの経験も生かしながらみんなの仕事とプライベートを両立させる体制を作ることで、安心して働き続けられる会社になり、社員が定着し、事業領域を広げられる。そんな未来を想像しながらどう人を育てていこうか日々仕事を楽しんでいます。
今後について
日本は世界最先端の研究技術を持ちながら、実用化が進んでいるのはほんの一握りです。研究成果と企業を結びつけ、世の中を新しくしていく。これが私たちの東京大学TLOの使命だとも思っています。そのためには、まず産学連携がしやすい体制を整えないといけません。今は社長が先陣をきってあちこち飛び回ってくれていますが、社長に甘えるのではなく、私がNo.2として行動に移して産業界と大きな接点を持ち、産学連携を取りやすい環境づくりをしていかないといけないと思っています。これからやるべきこと、出来ることはたくさんあります。まだ世に出ていない技術でどんな世界が生まれるのか。皆さんも楽しみにしていてください。
社長ってどんな方?
社長と初めて出会ったのは、当社の面接でした。私が子どもを持ちたいということを明示すると、「女性にとっては必ず必要だよね」と言ってくれて、その当時としてはとっても柔軟な人だなと思ったのが最初の印象です。型にはめない柔軟さや寛容さがあるなと。仕事では、より良い形で産学連携を図っていくために社長自身が矢面に立ってでもこの業界を引っ張っていくという姿勢には感化されていますね。一方で、謙虚な一面も持っていて、大勢でいるときなどは割と聞き役に回ることも多いんです。素はこっちのタイプなのかな?とも思っています。
あと、意外と社長と私の共通点もあって、契約交渉とかは難易度が高いほうがより楽しめるし、燃えるところは似ていますね(笑)写真を見ていただくとわかる通り、笑顔が素敵で親しみやすい方なんですがうちに秘めているものは熱く、意思が強いんです。
取材担当から見た本田さん
何事も楽しんで取り組むことの大切さを、本田副社長の取材を通じて感じられた。学生時代の生物工学の研究では、どんな実験をしたらどんな証明ができるのか、解が見つかるのかを楽しみ。博士課程修了後に入社をした特許事務所では、研究成果を特許出願するアメリカの仕組みに触れ、この仕事の面白みを感じ。その後取得をした弁理士資格を活かし、東京大学TLOのスタートアップに参画。もちろん巡り合わせもあるかもしれない。でもその巡り合わせは、本田副社長が何事も楽しんで取り組んできたことによる必然性だとさえ思える。日本の技術革新を支えているといっても過言ではない東京大学TLO。それをNo.2として牽引していく本田副社長に是非とも会っていただきたいと思う。